黒の世界 2nd Stage
「もう、俺は駄目だ…俺の分まで生きてくれ…」
せいちゃんはそう言い残すと、その場にぐったりと座り込んだ。
「おいおい、まだ3q位しか歩いてないぞ。これ位でへばるなよぉ。」
最初は意気揚々と歩いていたせいちゃんだが、時間が経つたびにテンションは下がる一方だった。
「いやぁ、ほんと限界♪」
笑顔でせいちゃんはへばっていた。
西京のビルはもう見えているのだが、なんにせよ西京はかなり大きい街。
西アジオンでも1位2位を争う街なのだ。
ん…?西京?西アジオン?それはなんだって?
あぁそういう意味ね。
この物語はリアルの世界から何千年後つもりでやってるんだなぁ。
だから、地球上の地理も大きく変化しているつもりでやってるわけですよ。
しかし、ここで出てくる地理名や団体名は、かなり適当に決めています。
決して深い意味は無いので勘違いせぬように…(笑)
おや?こんな話をしている間に彼らはもう街の方へ着いたようだ。(はやっ!!←1人ツッコミ)
「すげぇ〜。」×2
せいちゃんとめがねは、西京のとてつもない街並みにその言葉を連呼。
左右を見渡すと、見たことの無いショップや飲食店。
上下を見渡すと、新型の飛行バイクや何層にも交わる交通量。
彼らにとってすべてが新鮮で衝撃的な景色だった。
すると、めがねが何かを思い出したような声で言った。
「あっ。そういや、俺ら何のためにココ来たっけ?」
この一言で2人は我に返った。
「確か…フービ沢研究所に用事で…。」
「そぅそぅそぅそぉ。」
2人は用事を思い出し、急いで研究所へ向かった。
2人ともこの街に始めて来て場所分かるのか…?
気にしない気にしない。きっと迷子になるだけさ。