答
「ねぇ、私このままでいいのかな?」
後ろの女の子が言った。
「いいんでねぇの?」
運転している男の子が言った。
朝靄の中、二人を乗せている自転車は軽快に坂道を下ってゆく。
「私、考えた。」
「それで?」
「このままじゃいけない・・・と思う。」
「解決方法は?」
「・・・・・・・・私、行ってくる。」
女の子は決意の、男の子は心なしか悲しげな表情になった。
「そうか。じゃあ、僕はもう必要ないね。」
「えっ?」
男の子はそう言うと、自転車のハンドルを放してふわりと浮かび上がった。
運転手を無くした自転車は自然と倒れた。
「きゃっ!」
へたり込む女の子・・・
「僕、もう行くね?」
そういって男の子は空の彼方へ飛んでいった。
「・・・・」
女の子は呆然としている。
女の子が呼吸を整えるぐらいの時間がたった。
「私、がんばるからね!」
それが女の子の出した答えだった。